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環境学習プログラム 「知ってた?阿蘇の草原とゾウのつながり!」開催しました vol.1

2017年11月6日(月)

 

平成29年11月2日(木)

 

熊本地震発生から568日。

 

動植物園を出て阿蘇に行ってきました!

 

何をしに行ってきたかというと

 

環境省阿蘇くじゅう国立公園管理事務所との共催で

 

阿蘇西小学校の6年生に

 

環境学習プログラム

「知ってた?阿蘇の草原とゾウのつながり!」

 

を行ってきましたー

 

なぜ?阿蘇の草原とゾウ???と思われるかもしれませんが・・

 

実は阿蘇の草原と熊本市動植物園のアフリカゾウは深ーいつながりがあるのです!

 

それはおいおいということで・・

 

 

 

まずは事前学習を1時間目に行いました

 

環境省の方から阿蘇の草原を守る取組みのお話があった後、

 

事前学習2

動植物園から水のお話!

熊本市動植物園は江津湖という湖のほとりにあります

その周りにはたくさんの湧き水が出ています。

 

また、熊本市は水道水をすべて地下水でまかなっている

全国でも有数の「水の都」なのです

 

それは実は、阿蘇が深く関係しています。

阿蘇の火山の地層を通った水が熊本市で湧き出しているのです。

 

その豊富な美しい水を作り出す阿蘇と

動植物園の動物たちがその水に親しんでいるところを映像で見ながら

阿蘇と水の関りと大切さを学びました。

 

熊本地震の際もその湧き水が動物たちの貴重な水として使われたんですよ

 事前学習3

 


次に阿蘇の草原とゾウのお話!です

事前学習

実は熊本市動植物園のアフリカゾウは30年以上前から

エサに牧草ではなく、阿蘇の草原の野草を乾燥させたものを与えています。

 

野生のゾウは草食で、600種類以上の野草を食べているといわれています。

阿蘇の草原の野草もそれくらいの種類があるといわれているんです。

 

野草のほうがいいの?

牧草ではだめなの?

と思われるかもしれません。

 

ダメということではないと思います。

日本の動物園では牧草の乾燥を与えているところがほとんどです。

 

できるだけ野生の食べ物に近いものをということで

当園では30年以上前から阿蘇の野草を与えているのです。

 

昨年、阿蘇の野草と牧草の栄養成分とその影響を比較する研究を行いました。

栄養成分では野草が牧草に比べ線維が非常に多いという結果がでました。

今後、それがどういう影響を体に及ぼすかを調べたいと思っています。

 

 

ところで、阿蘇の美しい草原はどうやって維持されていると思いますか?

「野焼き」

「採草(草刈り)」

「放牧」

などを行うことで草原が維持されているんです。

草原

このような取組みに関しては

こちら(阿蘇草原保全活動センターのHP)

 

 

阿蘇の野草地は約16,000ヘクタールも あり、

その草原の維持をするためにたくさんの人たちががんばっています。

 

そして、熊本市動植物園のアフリカゾウのマリーとエリも!

 エリ
じつは、2頭で1年間に

草原6ヘクタール分の野草を食べているのです。

少しは草原を守るのに役に立っているかなー

そういったことを事前学習で学び

いざ草原へ!

 

 

つづきはvol.2へ 

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