平成29年11月16日(木) 熊本地震発生から582日。 11月14日からペンギン舎の工事が入るということで 地震による状態は、本日が見納めとなります。 こちらは、ペンギン舎入口。
お客さまが通っていた観覧通路は このようなひびわれた状態。
ペンギンプール前の観覧通路も、大きく沈んでいます。
隙間も大きくて ずぼっと足がはまりこむほどです。
ペンギンプールに入る手前も 擬岩が下に落ち込んだため、これまでは石や板で補強して ペンギンに使ってもらっていました。
おはよーっ
ペンギン舎からカピバラエリアへ行く通路にも
大小のヒビが無数に走っています。
プール自体の大きな破損は、ありません。
観覧通路の一部は、液状化しているところもあります。
11月15日朝。 ペンギンたちが工事場所に迷い込まないように 仕切りと目隠しが設置されていました。
11月16日。 ペンギン舎入口、観覧通路の舗装部分をはがして
これから、プール周囲の擬岩を撤去していきます。
そこで、ペンギンたちは本日お引越し。
ここでのエサは、しばらくお休みとなります。
引越し先は、ペンギン舎の横。 以前、アメリカオシがくらしていた所です(↓)。 ひびによる水漏れがあったので、セメントで穴をふさいでいます。
深さは、このくらい(↓)。
セメントのかたまり具合を確認して、放流開始!
お引越しですよーっ
1羽ずつ翼帯を確認しながら移動。
引越し先に到着。
あたらしいおうちだよ~っ とはいえ、以前ここでくらした経験があるペンギンもたくさんいるので あまり不安は感じないかな?
まだ水がたまりきっていないので、浅瀬をちゃぷちゃぷ。
よっこい・・・
しょ。
ここはどこ?あ、水だ!
水だ~水だ~
でも深さがわからないから
とびこんでいいのか、だめなのか迷うペンギンたち。
ちゃんと考えていますね。
意を決して
ずずずずっというすべり降りに決めました。
とちゅうの段差で、一呼吸置いて
ずりりっ、ばしゃっ。
その後も、どのペンギンをみていても慎重で 足や下腹部から水に入っていきます。
水に入ると、皆とりあえず集合。
そんな中、ちびっこだったローレンも登場(↓)。
しばらくヒトのまわりをうろちょろしてくっついていましたが
いくよっみててっ!とばかりに目の前で 水に入っていきました。
まわりが足から入っていく中
ローレンだけ、頭からぽしゃり☆
小さい頃、眼振・痙攣をおこして倒れたこともあるローレン。 手のかかるこどもの成長を見守る親の気分です。
しばらくすると
群れで遊泳はじめました。
最初はくっついていた群れも
安全と判断したのか、ばらけていきます。
そんな中 ・・・あれ?
ひきこもっている方、発見☆ ラルフでした。 見つかっちゃった~! とばかりに、そっぽを向いてとことこ出てきました。
ラルフが、最後に入って
これで全員かな?
いや・・・奥に ジンがいた!
そうこうしているうちに
ひと泳ぎすんだペンギンたちの1羽があがると
前につづけーっ
次々にあがってきます。
ひょこ。
ひょこひょこ。
なんだろう、この集団心理。
ぞろぞろ。
ぺたぺた。
ぞろぺた。
わさわさ。
気分的には、押すなよ押すなよ・・・
すごく期待のこもった目でみつめられますが・・・ いやいや、ないない。
な~んだ、ないってよ。
くるりと背を向けて、行進。
引越しの様子を見守るスタッフ達。
数年前にうまれた個体をのぞけば ここの場所でかりぐらしをしたことがあるためか ほとんどのペンギンが落ち着いていました。
しばらくすると、対岸にぽつり。
それをみた別のペンギンたちも
次々、対岸にあがっていきました。
ペンギンたち、学習能力が高いですね。 1回目は、水から岸に胸をつけて、よいしょ、とあがろうとしましたが 反動をつけなければ、この高さをあがれないとわかると いったん後ろにさがって距離をとり、水中に深く潜ってから 水をけってジャンプしてあがってくるんです。 これからしばらくは、この場所でくらすペンギンたち。 モノレールでも、残念ながらここまでみれないと思いますが 皆、元気ですよ~(*^^*) 飯富、伊藤、上野、内田 、北川、高田、戸田 長野、林田、檜垣、平瀬、藤井、松本 松男 |