熊本市動植物園トップ
   ホーム  >  ブログ [ 飼育ブログ ]   >  動物だよりvol.365チンパンジー舎復旧工事と目隠し設置

ブログ

カレンダー





12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
最近の記事
分類選択
タグリスト
以前の記事
キーワード検索
  飼育ブログ  植物ブログ

動物だよりvol.365チンパンジー舎復旧工事と目隠し設置

2017年12月9日(土)

平成29年12月9日(土)

 

熊本地震発生から605日。

 

チンパンジー舎周辺も

復旧工事が本格的に始まってきたのは前にも書きましたが

チンパンジーたちへの影響についても、お伝えいたします。

 

先ずは、島の擬岩を含んだ縁の工事が始まりました。

地震で沈んだところです。

池の際まで生えていた樹木は

工事の影響を受けない中央付近に移植してもらいました。
79

80

81

82

83

周囲の樹木を移植したあとは、掘削して重機が入る道が出来ました。
89

そのあと、重機が入り、縁の石をはずしていきました。
90

02

03

04

 

下の細かい石も、石を支えていた網も、総入れ替えです。
08

10

この島での重機の作業も

全天候型展示室の一部からチンパンジーたちからもみえており

 チンパンジー舎に併設する観覧通路やキーパー通路の

地震でいたんだ舗装をはがすときの振動や音も

建物内に伝わってきます( ̄Д ̄;)

65

67

75

76

77

78

 

オタリア舎裏にも重機が入ってきました。
09

日中は屋内の大きな展示室(全天候型展示室)を中心に過ごしていますが

工事が本格的になるにしたがい、チンパンジーたちの行動に

徘徊や軟便などの不安行動が観察されるようになってきました。

 

 オスのマルクは、自分たちがくらしていた大好きな島の運動場に

色んな重機が入って動いている光景をみると

ディスプレイを一日に何度も起こすようになりました。

 

そして、寝室への移動扉を開けて呼んでも

マルクは何度も何度もディスプレイ。

屋内の展示室から寝室に帰ってこなくなりました。

  

さて、どうしたものか・・・

少しでも重機を見えにくくして不安をなくせるならばと

目隠しを設置することにしました。

生物には日光も必要なので完全に窓を塞ぐのではなく

島の運動場や観覧通路などに夏場設置していた

日陰をつくる黒の寒冷紗を再利用しました。


14

13

これで、少しは見えにくくなるはずです。

屋内から工事が見える窓全部に設置しました。

11

12

 
91

不安なものに対する目隠し作戦が功を奏して

設置した日からマルクが篭城することもなくなり

今は、終日落ちついて食べたり遊んだりしています(*'-')b

 

復旧工事は、まだまだ続きます。

チンパンジーたちが安心してくらせるような快適な空間作りのために

 スタッフ一同、努力してまいります。

 


 上野 明日香、福原 真治、藤原 由美子、本田 信夫 

 戻る ホーム
このページの先頭へ
熊本市動植物園   〒862-0911 熊本県熊本市東区健軍5-14-2
TEL 096-368-4416   FAX 096-365-5671