平成30年10月7日(日) 熊本地震発生から907日。 10月4日は「世界動物の日」でした。 この日はアッシジのフランチェスコという聖人の聖名祝日です。 この方は、人も動物も生き物はみんな兄弟であるという思想を持っていたことから、 この日が世界動物の日になったようです。 さて、この日、チンパンジー達には秋の味覚をプレゼントしました。 これはスライスした「柿」です。
そしてメインはこちら。 このチクチクした丸いフォルム。 そうです栗です。 毬栗です。 こちらの栗は、合志市御代志の内平様のご厚意で頂きました。 旬の秋の味覚をありがとうございました。
この毬栗を屋内展示室のあちこちにセットしました。 果たしてチンパンジー達はこのイガを攻略して中身の栗を食べることができるでしょうか?
展示室に入ってきたチンパンジー達。 まず最初に柿を採っていました。 なぜかよく小指が立っているマルク。
クッキー。 両手に持っています。
カナエ。 ノゾミ。 おっと、これは柿ではなく栗を食べています! いつの間に・・・
こんな風にイガから栗を取り出すんですね。 人差し指を2本使って、まるで初めてピアノを弾く人のようですね。
イガに触れないように、慎重に隙間に指を入れているようです。
アップしてみました。 以下、チンパンジーの毬栗の剥き方です。 ①イガの隙間に人差し指を突っ込む
②突っ込んだ人差し指を横に広げて、栗を取り出す 終わり。 シンプルですが、繊細な作業です。
こちらは、カナエ。 カナエも人差し指を使って剥いていました。
こちらはユウコ。 ユウコは大胆にもイガごと持ち上げていました。 手に刺さらないように注意してね。
やっぱり、下に置いて剥き始めたユウコ。 なんと、ユウコは親指を使って剥いていました。 毬栗の剥き方には「人差し指派」と「親指派」がいるようです。
クッキーだけ毬栗を剥く姿は見られませんでした。 でも、ちゃっかり他人が剥いた栗のおこぼれを食べていました。 良かった、良かった。
マルク。 もしかして、栗の皮も剥いてる? よく見ると、他のチンパンジーも栗の皮を剥いて食べていました。
ユウコ。 栗、喜んでくれたようで良かったです。
栗を食べるノゾミ。 いい写真です。 今回は展示室の床に落ち葉も敷きました。 これも環境エンリッチメント(飼育環境を豊かにすること)の1つです。 季節ごとに、様々な工夫をすることは、動物達にとって良い刺激になります。 見ている私たちも、新たな発見があって面白かったです。 今後も、様々なイベントを行っていこうと思います。 熊本市公式ツイッターでこの様子を動画でご覧いただけます。
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