平成30年10月22日(月) 熊本地震発生から922日。 ついに、この日がやってきました! 震災発生後、九州の他園館様に預かって頂いていた、ネコ科動物達が帰ってくる日です。 2年半という長い間、動物達を受け入れていただき、大事にお世話をして頂いた園館の皆様、本当にありがとうございました。 猛獣達も帰ってきて、いよいよ全面開園を迎えることができます。 さて、以下、2日間にわたる猫科動物達の移動の様子を2回に分けてお伝えします。 ネコ科動物大移動 1日目 AM9:00 福岡市動物園着 ウンピョウのオス「ジュール」とメス「イーナ」を預かって頂いていました。 正門がリニューアルされたばかりでした。
とても綺麗でした! また、時間をとってゆっくりと見学に行きたいと思います。
ウンピョウ舎に着きました。 寝室と運動場をつなぐ通路に、木枠がセットされていました。 ここに、輸送箱(動物を入れて運ぶための箱)をつけます。
ジュールの様子。 警戒しているように見えました。 外には、福岡市動物園のスタッフの方々の他に、離れたところに報道の方々もいました。 いつもと違う気配を感じ取っているのでしょう。
輸送箱をウンピョウの通路出口にセットしたところです。
2頭ともすんなりと輸送箱に入ってくれたようです。 福岡市のスタッフの方々が、輸送箱を運び出します。
クレーンで吊り上げて、まずは、小さなトラックに載せて移動。
大きな輸送トラックに移します。
ここは、人力での移動。 ジュール(オス)とイーナ(メス)になるべく刺激を与えないよう、慎重に行われました。
作業を見守るスタッフの方々。 青い作業着を着ているのは、熊本市動植物園のスタッフです。 無事、積み込みが終わったところで、記念撮影をさせていただきました。 スムーズに進めていただき、ありがとうございました。 AM10:10 福岡市動物園を出発。 大牟田動物園へ。 PM12:00 大牟田動物園着 ユキヒョウのメス「スピカ」を預かって頂いていました。
大牟田動物園では、2ヶ月程前から、今回の移動にむけてユキヒョウのスピカを馴致(馴らすこと)していたそうです。
私たちが到着した時には、すでに輸送箱の中に入っていました。 まずは、輸送箱に入ったスピカを軽トラックに荷台に積み込みます。
クレーンを使って、ゆっくり、慎重に。 大きなトラックが停まっているところまで移動した後、再度吊り上げて、大型トラックに載せ変えました。
大牟田動物園でスピカを展示中に使っていた看板の授与式が行われました。
木に手書きで描かれた、温かみのあるとっても素敵な看板です。 こちらでも使わせて頂きます。 ありがとうございました!
PM13:30 大牟田動物園出発 PM15:00 熊本市動植物園着
やっと戻ってきました。 ここからは、搬入作業です。 まずはトラックから輸送箱3つを降ろします。
猛獣舎の中ではスタッフがスタンバイ。 手順は以下の通り。 ①輸送箱を動物達の寝室へつながる通路の入り口につける ②通路の途中にあるシャッターを持ち上げる ③輸送箱の扉を開ける ④動物が通路を通過するのを待って、順番にシャッターを閉めていく
外のスタッフはこんな感じです。 これは、輸送箱を通路入り口につけたところです。
輸送箱の扉を開けたところです。 作戦は無事に成功しました。 ウンピョウの「ジュール」と「イーナ」、ユキヒョウの「スピカ」、みんなスムーズに箱から出て、寝室まで行ってくれました。
ウンピョウのメス「イーナ」 かなり緊張していました。
ウンピョウのオス「ジュール」 こちらも緊張しており、こちらに背中を向けてじっとしていました。
ユキヒョウのメス「スピカ」 それにしてもモフモフしています。
やはりスピカも緊張していました。 寝室に肉を置いていたのですが、3頭とも口をつけようとしませんでした。 ですが、翌朝にはきれいに完食していました。 前にいたことがある場所とはいえ、2年以上経過しています。 とくにウンピョウは当園に来てすぐに震災が起ってしましました。 こちらの環境に慣れるのを数日待った後、運動場に出す予定です。 1日目は終了です! 2日目に続く・・・
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