平成30年10月23日(火) 熊本地震発生から923日。 ネコ科動物の大移動の続きです。 猫科動物大移動 2日目 AM8:00 到津の森公園着 アムールトラのメス「チャチャ」を預かって頂いていました。 到着と同時に、麻酔薬が投与されました。 麻酔が十分に効いたのを確認した後、到津のスタッフの方々がチャチャを毛布に乗せて、運び出しました。
そのまま、輸送箱の中にチャチャを運び入れます。
しっかり麻酔が効いています。
AM8:45 麻酔から覚めたチャチャ 完全には覚醒しておらず、特に下肢にまだ力が入っていませんでした。 しっかりと覚醒するのを待ってから、トラックに積み込みました。
クレーンを使って慎重に作業を進めます。
とてもスムーズに搬出できました。 到津の森公園の皆様、早朝からありがとうございました。 到津の方より、ここ1ヶ月の間に、チャチャとのお別れに会いに来たお客様も多くいらっしゃったと聞きました。 スタッフの方々だけでなく、たくさんの人達に可愛がられていたんだなあと、嬉しい気持ちになりました。 AM10:00 到津の森公園出発
九州自然動物公園アフリカンサファリへ PM12:00 九州自然動物公園アフリカンサファリ着 ライオンのオス「サン」を預かって頂いていました。 輸送箱が2つ? なんと! 今回、めでたく、サンは奥さんを連れて熊本に帰ることとなりました。 メスの「クリア」です。 2頭はすでにアフリカンサファリで一緒にさせたことがあるのですが、その際はとても相性が良さげだったとのことです。 今後は赤ちゃんライオンの誕生も期待されます。
私たちが30分程、休憩を取らせて頂いていた間に、スタッフの方々が2頭を輸送箱に入れてくださいました。 上の写真はオスのサンが入った箱を吊り上げている様子です。
落ち着いているサン。 無言でも、すごい威圧感と迫力。
暗くて見えにくいですが、お嫁さんのクリア。
こちらも落ち着いているように見えました。 迫力はあるけど、美人さんです! サンがうらやましいです。
お別れをするスタッフの方々。 サンとクリアの新婚生活の様子は、ちょくちょくブログ等でもご報告します! さて、ここから熊本までが一番時間がかかります。 急いで出発。 PM13:30 九州自然動物公園アフリカンサファリ出発 熊本市動植物園へ PM16:30 熊本市動植物園着 暗くなる前に着いてよかったです。 移動中に降っていた雨も、到着とほぼ同時に止みました。 前日同様の搬入作業です。
足元の通路を動物が移動して行くのに合わせ、順番にシャッターを閉めて行きます。 鉄のシャッター、すごく重いです。 チャチャも、サンとクリアも、スムーズに部屋に入りました。
チャチャ。 緊張と興奮状態。 慣れるまでしばらくはかかるようです。
サン。 部屋に入るなり、置いてあった生肉をムシャムシャ。 食べ終わると、おかわりを求めるかのように自分達の方へ近づいてきました。 肝っ玉がすわっています。
クリア。 右隣に柵を隔ててサンがいます。 サンに近い位置で、ゴロンゴロンと床を寝転がり、お腹を見せていました。 もしかすると、発情中のオスへのアピールなのかもしれません。 とにかくライオン夫妻は他の動物と比べて落ち着いていました。
以上で2回に分けてお伝えした「ネコ科動物大移動記」を終わります。 2年半という長い間、大事にお世話をしたいただいた、到津の森公園、大牟田動物園、九州自然動物公園アフリカンサファリ、福岡市動物園(五十音順)の皆様、本当にありがとうございました。 また、動物達を見て、可愛がって頂いた、それぞれの動物園の来園者の皆様にも感謝を申し上げます。 12月22日に熊本市動植物園は全面開園を迎えます。 皆様のご協力のもと、この日を迎えられたことを励みにして、より一層頑張っていきたいと思います。 ネコ科動物達に再会するために、是非、当園にも足をお運びくださいね。 皆様のお越しをお待ちしております。
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