アカガエルと産んだ卵
アカガエルの仲間は、通常冬眠から目を覚ますと間もなく恋の季節。オスがメスを後ろから抱きかかえるように抱接し、メスは卵を産みます。しかし、今回卵を産んだアカガエルは飼育ケースにずっと1匹で飼われていたので卵は明らかに無精卵。孵るはずがありません。スーパーで売られている鶏の卵と同じですね。
ダメもとで、産んだばかりの卵をほかのアカガエルの水槽に入れてしばらく放置してみました。・・・やっぱりダメでした。1週間経過しても卵はそのまま何の変化も起こりませんでした。残念ですが、今年は資料館内ではアカガエルのオタマジャクシと会うことはできないようです。
通常は、オスとの抱接時に絞り出されるように産卵するところを、今回は自分で「こんなにたくさん!」というほど多くの卵を産んだアカガエル。冬眠明けの産む前はエサを全く食べなかったはずです。お腹の中のほとんど全部を卵が占めていたのだろうと思われます。苦しかったでしょうね。ひとりで産んで偉かったとほめてやりたい気分でした。そして、冬眠させなかったアカガエルやトノサマガエル、アマガエルの中に産卵した個体は見られませんでした。
春になって、食欲の増した魚やヘビやサンショウウオ。食欲が増した分、おなかの動きも活発なようでたくさんのウンチも観察されます。そして、動きも活発になってきました。