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飼育ブログ

資料館つれづれNo.9

2019年4月17日(水)

 春のスイッチはどこにある?

 

いつの間にか暖かくなり、桜も咲いて散ってしまいました。色とりどりのチューリップも楽しげな季節です。春がやってきました

 

冬の間、ご飯もあまり進まなかった魚たちも食欲旺盛になっています。冬の間、じっととぐろを巻いたままだったアオダイショウシマヘビたちも動き出し、3月からエサをしっかり食べています。

 

冷蔵庫の中で冬眠していたアマガエルもすぐに活発に動き出し、ご飯もモリモリ!一方、冷蔵庫から316日に出たアカガエルはなんとその1週間ほど後に3日間かけて卵をどっさり産みました。


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アカガエルと産んだ卵

 

アカガエルの仲間は、通常冬眠から目を覚ますと間もなく恋の季節。オスがメスを後ろから抱きかかえるように抱接し、メスは卵を産みます。しかし、今回卵を産んだアカガエルは飼育ケースにずっと1匹で飼われていたので卵は明らかに無精卵。孵るはずがありません。スーパーで売られている鶏の卵と同じですね。

 

ダメもとで、産んだばかりの卵をほかのアカガエルの水槽に入れてしばらく放置してみました。・・・やっぱりダメでした。1週間経過しても卵はそのまま何の変化も起こりませんでした。残念ですが、今年は資料館内ではアカガエルのオタマジャクシと会うことはできないようです。

 

通常は、オスとの抱接時に絞り出されるように産卵するところを、今回は自分で「こんなにたくさん!」というほど多くの卵を産んだアカガエル。冬眠明けの産む前はエサを全く食べなかったはずです。お腹の中のほとんど全部を卵が占めていたのだろうと思われます。苦しかったでしょうね。ひとりで産んで偉かったとほめてやりたい気分でした。そして、冬眠させなかったアカガエルトノサマガエルアマガエルの中に産卵した個体は見られませんでした。

 

春になって、食欲の増した魚やヘビやサンショウウオ。食欲が増した分、おなかの動きも活発なようでたくさんのウンチも観察されます。そして、動きも活発になってきました。

 

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動き出したシマヘビ

 

では、春が来たことを動物たちは何で感知するのでしょう?「そりゃあ、温度でしょ!」と思われるかもしれませんが、それだけではないようにも考えられます。なぜなら、冬の間アオダイショウやシマヘビ、冬眠させていないカエル、サンショウウオ、魚たちは室温を20~22℃に維持された研究室で過ごしていたからです。その研究室で、3月に入ったころから少しずつ食欲が増し、動きも活発になっていきました。

 

春のスイッチ、君のはどこにあるんだろう」どこかの学習塾のCМソングに似た言葉が浮かんできました。十分比較できるほどの個体数を飼育しているわけではありませんが、季節が廻り、また冬が来て春になるときに、もっとよく観察して春のスイッチを見つけたいと思いました。

 

☆★資料館・津田★☆








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