ブログでのご報告遅くなりましたが
3月26日に秋田の大森山動物園から
二ホンイヌワシがやってきました!!
2015年3月18日生まれの4歳の雄で
名前を一颯(いぶき)といいます!
威厳あるかっこいい名前ですね!
熊本市動植物園にきてくれた当日は
展示場に入ってどんな行動をするのか
ばたつかないか
また、どんな表情をしているのか
実際にはどれくらいの大きさなのか
飼育員一同、いろんな意味でドキドキしておりました。
夕方16時頃到着して
展示場へと移動させると、
入ってきたバリケンから出てすぐ、展示場の柵を鋭い爪でかけあがり
バッサバッサと翼を広げ、メインの止まり木に止まったかと思うと
そこで落ち着きました。
その後、ずっと様子を観察するも、その場から動かずじっとしていました。
初めて見る知らない場所に、もっとばたつくのではないかと思っていたので
少しほっとしたのを覚えています。
↑(きてすぐの一颯)
一颯に出会った第一印象は、
雄ということもあって、
思っていたより小柄。(二ホンイヌワシは雌のほうが体長が大きいんです。)
でもその表情はかっこよく、鋭い爪が魅力的で
神々しいオーラを放っていました。
その日、鶏頭と馬肉を置き餌して帰るも、まったく手をつけておらず・・・
やはり新しい環境に一颯も不安でいっぱいだったようです・・・
次の日も同じく手をつけていなかったため、心配になり
一颯の好きなラットを置き餌して帰ることになりました。
どうか、食べててくれ!!と願いながら朝様子を見に行くと・・・
何も展示場に残ってない!!!!完食!!!!
とりあえず、ほっとしました(^^)
かなりお腹は空いていたはずです。
それと一緒にこんなものも展示場に落ちていました。
ペリットです(^^)とても立派!!
↑バックヤードにいるフクロウのエッグ(今後、猛禽舎へ移動予定)
フクロウのエッグとのペリットを比較してみると、
その大きさは歴然!!!
ペリットとは、食べたもののうち、消化されずに吐き出されたもののことを言います。
ワシやタカ、フクロウ、サギ、カワセミ、モズなどの肉食鳥や魚食鳥がよく出します。
二ホンイヌワシのペリットをみたのは、私もこれが初めてで、こんなに大きいのかとびっくりしました!!
その後は、ラット完食を機に、鶏頭や馬肉も食べてくれるようになり、
ほぼ毎日完食が続きました(^^)
まだ、飼育員が掃除に入ると、ソワソワした様子を見せ、おちつかない表情をみせます。
餌をたべるところも目の前ではみせてくれていません。
警戒心がとっても強いです。
ですが先日、
一颯の様子がいつもと違う、、、
なにかおかしい、、、
嘴を止まり木にこすりつけ、
口をあけながら頭をブンッブンッ振り回しています!!
何か詰まったかな!?と獣医さんに急いで連絡しようとしたとき
おぇおぇして、頭をもう一度大きく振ると、、、
トサッ!!!!!
上から石をほうりなげたような音と共に口からなにかでてきました!!!
正体はこれ!!!!
ペリット!!!!
ペリットを出す瞬間に立ち会えて、思わず大興奮してしまいました(^^)
よーーく観察してみると
一颯は様々な表情を見せてくれます
こんな風に凛々しい表情をみせてくれることもあれば
かわいらしい表情を見せることも・・・♪
ぜひぜひ、かっこいい一颯くんに会いに来てください♪
そして優しく見守ってあげてください♪
一目見たらきっと一颯くんファンになること間違いなし!!!!
春の季節になり、たくさんのお客様にきていただいていますが、来園者の方々にも少ーーしづつですが
慣れてきている様子。
そしてお客様の前で時々飛ぶ姿を見せてくれる一颯くん。
そのたびに、来園者のかたがたから、「うわあああぁぁ」と歓声があがっています。
それもそのはず
二ホンイヌワシが翼を広げたときの大きさは、なんと2メートル以上になることも!!!
自分も初めてその姿を見たときは、小柄に見えたはずの一颯が、とても大きく感じました(^^)
まだまだ来たばかりで緊張する面も見えますが、
少しずつ一颯にとって
ここ熊本市動植物園が安心できる場所になるように
がんばっていきたいと思います(^^)
コーダヨーコさんにつくっていただいた、イヌワシについてのとってもわかりやすい看板も設置していますので、そちらもぜひ読んでみてください♪
たくさんの方が一颯くんに会いに来てくださることを
お待ちしております♪(^^)