動物資料館においでよっ♬
昨年から「つれづれ」シリーズで動物資料館のイベントや生き物の様子についてご紹介してきました。ところで、皆さんは動物資料館に実際に来られたことがあるでしょうか?動植物園のどこにあるのかご存じですか?資料館を訪れたお客様にも「こんなところがあったのねえ。知らなかった。いつからあるのかしら。」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
動物資料館は、正門から入ると右手に進んでクマ舎や猛獣舎、シマウマ舎を通り過ぎ、橋を渡って観覧車やメリーゴーランドを通り抜けたところに建っています。レストハウスの向かい側です。ちょっと遠いですか?西門から入ると少し近く、花の休憩所から左手に進んで小さな橋を渡るとすぐ左手に見えてきます。
ちょっと地味な外観かな!?
向かい側のレストハウス
資料館に入ると、まず目に入るのが大きな円筒型水槽。この水槽には,江津湖に生息する魚たちがたくさん泳いでいます。淡い水色の魚体で優雅に泳ぐオイカワ、オレンジ色と黒い模様のコントラストが美しいカワムツ、水槽の底の方に沈んだエサを掃除機のような口で食べているユーモラスな表情のカマツカなどたくさんの魚たちが皆さんをお出迎え。
入口正面で江津湖の魚たちがお出迎え♬
大水槽から右手に目を移すと、生きたモグラが展示されています。週末のモグモグタイム(10:45~)だけでなく、ウィークデイでも同じくらいの時間にエサやりをしているので、そのころにおいでいただくとモグラたちが移動したりエサを食べる様子が見られます。思いの外活発な愛らしい動きに皆さん「カワイイ♡」の声を連発です。
大人気のモグラ
モグラの左奥のレクチャールームでは、毎週末、「動物の赤ちゃん」と「動物園の裏側」のテーマで動物相談員がお話をしています(キートーク:午前11:00~と午後2:00~の2回)。お話は、いろいろな写真や動画を見ながら、時にはクイズ形式で会話をしながら進められます。いろんな質問も受け付けますので、時に話し込んでいかれるお客様もいらっしゃいます。
レクチャールームを出て大水槽の横を通ってまっすぐ進んでいくと、大きな水槽にカムルチーがゆったりと泳ぐ姿が見られます。週末のモグモグタイムでは、豪快なエサの食べっぷりにお客様から歓声が上がるカムルチーも案外神経質。大人数が水槽に近づきすぎると、プイっとエサを食べるのを止め、底の方に陣取ります。水槽の中から外の様子をしっかり見ているのですね。
見学の人を見るカムルチー
カムルチーの水槽の奥には、熊本に生息する魚(オヤニラミ、カワアナゴ、ナマズ等)やカエル(トノサマガエル、ニホンアカガエル、アマガエル)、ヘビ(アオダイショウ、シマヘビ)たちが展示されています。大人の方からすると「子供のころにはよく見たなあ」と思われる生き物たちも、今や絶滅危惧種になっているものもあり、「その辺」で気安く見られなくなったことは残念な限りです。
また、世界中の生きているカブトムシやクワガタムシの展示も資料館の目玉の一つ。つれづれシリーズ№6「真冬にカブトムシが、クワガタが・・・」でご紹介した世界のカブトムシやクワガタムシが大人気のため通年展示となりました。「いつでもカブトムシ・クワガタムシ」ですね。担当者が勤務の週末には、13:45からガイドも実施されます。
いつでもカブトムシ・クワガタムシ
他にも、現在は、様々な動物たちの骨格標本や剥製の展示、写真集「素顔の動物園」に掲載された写真から動物たちの素敵な表情がいっぱいの写真展、「熊本のホタル展」も実施されています。
そんなに大きくはない建物ですが、哺乳類ではモグラ、カエル類など7種の両生類、ヘビやカメ類など10種の爬虫類、30種以上の魚類、さらに40種以上のカブトムシやクワガタムシなどの昆虫等と、とてもたくさんの生き物が展示、飼育されています。
しかし、いつも同じ展示をしているわけではありません。季節に応じて様々な企画で皆さんにお楽しみ頂こうと、資料館のスタッフは日々アイデアを練っています。8月には夏から秋にかけての様々な鳴く虫を集めた『鳴く虫展』も開催予定。『鳴く虫展』では、展示だけでなくスズムシの飼育教室とスズムシの配布も行います。どうぞお楽しみに! 7
鳴く虫展
8/10(土)~9/1(日) 生きた鳴く虫たちを展示! 実物を見て、声を聴いてみよう!!
8/10 18:00~ スズムシの飼育教室・スズムシの配布
8/17 18:00~ スズムシの飼育教室・スズムシの配布
※ レクチャールームでガイド『鳴く虫物語』も実施します スズムシの配布は各日20人
おまけ
資料館には、こんなバッジを付けた動物相談員もいます。このバッジは「市民グローバルサポーター」の印。市民グローバルサポーターは熊本在住または熊本を訪れた外国人に寄り添ってコミュニケーションを取り、外国人の方が必要とする場所や情報等につなぐ役割を持つサポーターとして(財)熊本市国際交流振興事業団が募集しました。資料館では、少しずつですが、増加している外国人のお客様にも積極的に対応していきたいと考えています。
☆★資料館・津田★☆
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