資料館のサマースクール2019その1
夏休み。今年は梅雨明けと同時に猛暑の毎日です。夏休みに入ってすぐの7月25日(木)に動物資料館でサマースクールが開催されました。太陽もめちゃめちゃ元気でもちろんとっても暑い日、やる気満々のこちらも熱い皆さんが集まってくれました。
テーマは『集まれエサハンター!(魚たちがエサにしてる水中生物を観察しよう)』。
参加者は小学1年生から6年生まで10名とそのご家族たちです。9時半にレクチャールームに集合し、開講。まず、獣医さんから水中のプランクトンを魚が食べて、その魚をもっと大きな魚が食べて、その魚を食べる鳥がいて・・・という食物連鎖のお話が15分くらいありました。早くエサハントに行きたい気持ちを抑え、みんな真剣に聞いていましたよ。
最初はお話を聞きました
ヒトは食物連鎖の頂点!
お話の後、「お返事をちゃんとすること」、「水分を取りながら熱中症に気を付けること」、「けがに気を付けること」等の注意を受けて、屋外での生き物採取に出発です。
レストハウス横の日本庭園に流れる小川で水草の下に網を入れてゴソゴソと探ってみると、網の中にいろんな小さな生き物たちが見えました。親御さんも一緒に水の中、網の中を覗き込んで、一心不乱に採取作業です。一生懸命になりすぎるあまり、びしょびしょドロドロになるお子さんも出現しました。夢中になるって楽しいですね♪
何か捕まった?
20分ほどの間に取れた生き物たちをバケツに入れ、再び資料館のレクチャールームに戻ってくると、今度は観察の時間。採った生物を水ごとトレイに移し、スポイトで吸いました。このスポイトで吸うという作業、結構難しい!!吸い上げようとすると素早く逃げ回る小さな生き物。吸い上げた生き物の入った水を小さなトレイに移し、ルーペで観察しました。
スポイトでなかなか吸い取れない!!
飼育の日のエサハンター(参照:資料館つれづれ№10)の時は肉眼で観察しましたが、今回は10倍のルーペで観察したので、小さな小さなヌマエビの子どもやウスバカゲロウの幼虫など、肉眼では判別が難しいものもよく見えたようでした。
何が見えるかな?
50分ほどの観察の時間はあっという間に過ぎていきました。最後に「川の生き物を調べると水のきれいさがわかる」というまとめのお話を聞き、資料館の中の魚類も見学しました。見学しながらドブガイ、タナゴ、ヨシノボリがお互い助け合っていること、生物多様性のお話、最近話題となっている外来種についてのお話までおまけに付き、小学生の皆さんにとっては充実した濃い時間だったのではないでしょうか?
☆★資料館・津田★☆ |