資料館のサマースクール2019その2
いつもの年より少し短かった夏休みも終わってしまいました。夏休みに実施された資料館のサマースクール第1弾については、資料館つれづれ№15でご紹介した通りです。今度は第2弾をご紹介。
夏休みのまだ前半、8月2日(金)に動物資料館でサマースクールが開催されました。台風8号が日本列島をうかがい、天気予報で繰り返し熱中症の予防が呼びかけられていたころです。テーマは、『カブトムシのお世話をしよう』。
参加者は小学1年生から6年生まで10名とそのご家族たちです。今回の『カブトムシのお世話をしよう』は人気講座で、当日の参加者は、60名以上の応募の中から抽選で参加決定した、選ばれし人々。皆さんとても楽しみな様子で来館されました。中には1時間近く前から来館し、展示中のカブトムシやクワガタムシに見入っている方も。
13時30分にレクチャールームで開講。まず、カブトムシと人とのかかわりあいについてお話がありました。カブトムシがよく見つかるクヌギの木は里山にあり、里山の環境を適切に保つことが、人の住む環境をよりよく保つことにもなり、そこでは良いクヌギの木にカブトムシやクワガタムシが集まることになります。そんなお話を聞いた後研究室に移動して、いよいよカブトムシやクワガタムシのお世話タイム♪
「カブトムシが好きな人?」「はーい!」
研究室では日本や外国のカブトムシ・クワガタムシが30種以上、全部で100匹以上が飼育されています。担当者が毎日行っているお世話を参加者の皆さんに実際に体験してもらいました。最初、カブトムシでマットを替えたり、新しいゼリーを入れたりといったお世話の方法の説明を受け、クワガタムシのお世話をそれぞれ実践。
見よ、この真剣なまなざし!
カサカサと音を立てて動くクワガタムシ。中には、ちょっぴり怖くてしっかり虫を掴めないお子さんもいました。しっかり掴んで準備した新しいケースに移せばすぐに済む作業も、おっかなびっくり、掴んだり放したり何度も繰り返すうちに、クワガタムシは顎を大きく開いて「怒ったぞー」のポーズ。特に外国産のクワガタムシには気の短い個体も多く、参加者のお子さんはドキリ、周りの大人はニヤリ。
新しいマットを入れて・・・
おとなしくしててよねー
最後に質問タイムもありました。この講座では、参加者ばかりでなく、保護者の皆さんも熱心な方が多く、本当はご自分がしたいのにお子さんを通じて質問していたのではないかと思われるようなほほえましい光景も見られました。好きな生き物がいて、詳しく知りたいと思う気持ちは親も子も一緒です。生き物大好きな親御さんのお子さんはやっぱり生き物好きという場合が多いようですね。動物資料館のスタッフとしてもうれしい限りです。
☆★資料館・津田★☆
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