両生類のお引越し
動物資料館では、9月末から空調設備の全面改修工事が始まることになりました。それに伴い資料館内の空調は完全にストップします。そこで、資料館のサンショウウオやカエルなどの両生類を空調の効いた場所へ一時避難的お引越しさせることになりました。
台風10号が通過後は、朝夕に秋の気配が感じられるとはいえ、昼間はまだまだ厳しい残暑。一部のサンショウウオやカエルは本来の生息場所が比較的涼しい所なので、工事のために生命に危険が及ぶことのないよう、ケアするための一時的なお引越しです。
資料館では、様々な両生類を飼育しています。サンショウウオは、カスミサンショウウオ、オオイタサンショウウオ、トサシミズサンショウウオの3種類。カエルは、ニホンアマガエル、トノサマガエル、ニホンアカガエルのほか高地の水温の低い川で採取したオタマジャクシから成長したアカガエルの一種(まだ、はっきりと区別できていません)の4種類。これらにニホンイモリ(アカハライモリ)が加わります。
研究室内の両生類飼育コーナー(一部)
アマガエルでーす♬
トサシミズサンショウウオだよー♪
アカハライモリです♩
お引越しは9月14日(月)の休園日に実施されました。引っ越し先は園内の動物管理センター内の一室。同じ園内とはいえ、移動に伴うけががないよう、飼育ケース内にいつも入れてある隠れ場所や石などは取り除き、準備万端!
落ち着くように水苔を入れてお引越し
車に積み込んで2往復
園内の短い距離といえども、車に積み込みゆっくり移動しました。管理センターに到着すると、間借りするスペースにひとつずつ飼育ケースを並べていきました。隠れ場所や石を戻してお引越しは無事完了。しばらくは、両生類の生き物たちは室温を20℃に管理されたここで飼育されることになります。
サンショウウオコーナー
涼しくてカエルもうれしいピョン
空調設備改修工事のため、9月15日(火)よりしばらくの間資料館は休館いたします。再びお客様をお迎えできるのはクリスマスの頃になる予定。
開園日のある日、動物管理センターでの作業を終え資料館に戻る途中、手を振る人たちが見えました。何回も資料館に足を運んでくださる常連さんたちです。「今閉まっているんですね。残念だけど、開く日を楽しみにまた来ますね。」と声を掛けられとてもうれしかったです。
新しく生まれ変わった資料館で皆様にお会いできる日をお待ちしております。
資料館に戻るころには名前がわかるといいなあ・・
☆★資料館・津田★☆
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