本日は4連休の最終日、明日は動物たちの休息日(休園日)です。 週1回の休園日は、営業日にはできないプール掃除をしたり、施設の修繕をしたり それはそれで飼育員にとって忙しい日でもあります。
明日はホッキョクグマのプールに浅瀬を作るための打ち合わせが予定されておりました。 ただ、浅瀬を作ると底が重さに耐えきれず、プールも狭くなるという難題があります。
本日プールを眺めていた担当飼育員に、あるひらめきが生まれました。 「上からあふれる水の排水口(オーバーフロー)を塞げば、浅瀬ができるのでは?」
早速午後からやってみました。 マルル 「ん?何か変だぞ・・・」
「お客さまもいつもと変わらないし・・・」
「やっぱりおかしい・・・」
「寝室はいつも通りみたいだけど・・・」
※ 分かりにくいですが、ステージ(白い部分の陸地)の上段まで 水位が上がり、浮いたおもちゃが流れついています。
「おかしいけど・・・」バシャバシャ
「まぁ、楽しいならいいか♬・・・」ドボーン!
この後マルルはほとんどの時間プールの中で過ごし、飛び込むだけでなく 潜ったり旋回したり壁でターンするなど、活発に動いてくれました。 プールが深くなったのが面白かったのか、浅瀬が具合悪かったのか いずれにせよ、一つの刺激になったことには違いありません。
マルルのために何かできないか、担当の飼育員が一生懸命考えて いるからこそ生まれたひらめきは、陸地を浅瀬に変えるという 発想の転換が必要な、なかなか思いつかないものでした。
先に述べた2つの難問を、予算をかけずに解決し、さらに 状況に応じて浅瀬を設けたり設けなかったり変化をつけられるという 一石三鳥ともいえるナイスアイデアです。
この方法は、行動観察と照らし合わせながらとり入れたいと考えています。 新たな取り組みにも、安全を確保しつつ挑戦していきます。 今後とも応援いただきますようお願いいたします。
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