令和3年6月6日の午前9時頃、 チンパンジーの『カナエ(雌 推定42歳)』が亡くなりました。 解剖の結果、死因は心不全でした。
カナエちゃんは昨年の3月頃から ふらつきや痙攣、めまい等の症状が現れ始め、 そのつど投薬をして経過を観察していました。
症状は少しづつ改善されながらも、以前までのように 群れの仲間と追いかけっこや、 木登りをする姿を見る機会はとても少なくなりました。
今年のお正月と、 (手前からカナエ、ノゾミ、マルク) ひなまつりの様子
先月の中旬から、肩で大きく息をするようになり 動きも悪く、食欲の低下、その他の症状から心不全を疑いました。
治療に最期まで協力してくれたカナエちゃん。
とてもきつい状態で3週間近く頑張ってくれましたが、 症状が改善されることはなく 6月6日の朝に亡くなりました。
カナエちゃんにもっと出来たことがあったんじゃないか、と 考えさせられることはありますが、
今回の経過や治療、解剖結果を飼育担当者と獣医師でしっかり見直し、 今後に繋げていきます。
体が大きくて、堂々とした姿が印象的。
群れの仲間にちょっかいを出したり、 強気な性格かと思いきや ちょっとした物音にも「ピクッ」と反応してしまう 意外と怖がりな一面もありました。
マルク(右)にグルーミングされるカナエ(左) 島にある一番高いタワーでの休息はお気に入り、
木に登っている姿は圧巻でした。
平成23年3月15日に熊本サンクチュアリから当園に来園し、 約10年間カナエちゃんを可愛がってくださった皆様 本当にありがとうございました。
そして、約42年間という長い生涯を全うしたカナエちゃん。 本当にお疲れさまでした。
|