延期になっていたサマースクール「日本の動物の図鑑を完成させよう」を 10月23日に行いました。
動植物園にいる動物といえば何を思い浮かべますか? 体の大きなゾウやキリン? たてがみのかっこいいライオン? 小さくて可愛いモルモット? これらは、野生では海外に生息している動物たちです。
しかし、日本の自然に昔から住んでいる動物(在来種:ざいらいしゅ)も動植物園には居るんです。 体もそこまで大きくはなく、色もどちらかというと地味ではありますが、 図鑑づくりをとおして日本の動物たちの魅力を発見していきましょう!
ファイルナンバー1「ニホンイヌワシ」 日本では、主に北海道や東北に生息している大型の猛禽類です。 野生では、ウサギやヤマドリ、ヘビなど小型の動物を狩って食べるので、 翼や視力、かぎ爪やくちばしを進化させた鳥です。 イベントでは、ニホンイヌワシの飛行スピードを視覚的にもわかりやすく伝えるため、 動画も使用し解説を行いました。
ファイルナンバー2「タンチョウ」 名前の由来にもなった赤い頭が特徴的な鳥類です。 野生では、一時期捕獲されすぎて絶滅したと思われていました。 現在、ケガの治療のためブルーシートで目隠しをしており、 写真のみの解説となりました… ケガが治った際には、ぜひ生でタンチョウを見てください!
ファイルナンバー3「ニホンキジ」 青や緑の鮮やかな羽をもつオスと茶色の地味な羽をもつメス 性別で対照的な羽をもつ鳥類です。 野生では、キツネなどに狙われる被食者なので、 逃げるために素早く飛べるように特化した短く丸い翼をもちます。 イベントでは、展示場に抜け落ちていたニホンキジの羽をラミネートした物を 図鑑に貼ってもらいました。
ファイルナンバー4「ホンドタヌキ」 イヌの仲間で、意外にも木登りができる哺乳類です。 衣替えのように換毛を行うため夏と冬で見た目が変わります。
ファイルナンバー5「二ホンアナグマ」 イタチの仲間で、果物に野菜、お肉と何でも食べる雑食性の哺乳類です。 名前のとおり穴を掘るのが得意で、掘った穴はキツネやタヌキが利用することもあります。
ホンドタヌキと二ホンアナグマは混同されることも… イベントでは、動物たちに手伝ってもらい普段は見づらい前肢をじっくり観察しました。 そして、事前に取っておいた足型を張ってもらいました。
最後に、参加者の方々にエサを入れていただいたフィーダー(餌を取りづらくした給餌器)を ホンドタヌキと二ホンアナグマにあげ、 両種がどうやって餌を手に入れて食べるのか観察して、 今回のイベントは終了となりました。
普段よりもじっくり動物たちを観察できたので、参加者の皆さま真剣な眼差しでした。 ご参加いただきありがとうございました。 |