2021年10月28日の午後、 アカカンガルーのアンコが亡くなりました。 胃捻転に起因する循環障害によるショック死でした。
10月25日 普段なら朝一に展示場を跳ねまわるアンコが珍しく展示場に出しても動きがゆっくりでした。
10月26日 この日も朝から活力がなく、跳ぶところを確認できませんでした。 右目から少し涙が出ており、歯ぎしりが聞こえていました。 他の個体よりも早めに寝室に帰し、採食の確認を試みるも確認できず…
10月27日 両目から涙が出ており、歯ぎしりが聞こえていました。 アンコは飼育員でも普段はなかなか近づけないのですが、 この日は体調確認に近づいても反応があまりありませんでした。 涙、歯ぎしり、活力減退からカンガルー病を発症していると考え消炎剤の投与を始めます。
(両目から涙が出ているアンコ。)
(寝室に帰ったアンコ。乾草よりも軟らかい青草を一緒に給餌しました。)
10月28日 朝 両目から涙が出ており、歯ぎしりが聞こえていました。 餌をまったく食べていなかったので抗生剤を投与しました。 寝室から展示場へ出す際、足取りがおぼつかずふらふらと歩いていました。
10月28日 昼 担当者が展示場に生えているヌマスギをあげると食べてくれました。
(普段アンコが担当者の手からこのように直接枝葉を採食することはありませんでした。 そのためこの時は余程空腹だったと考えられます。)
10月28日 午後 アカカンガルーたちを寝室に帰すために獣舎に行った担当者が 展示場内で動かなくなっているアンコを発見しました。
その後、獣医により死亡が確認されました。 解剖の結果、死因は胃捻転を起こしたことによる循環障害でのショック死でした。
アンコは2017年2月19日に父ロックと母ワンコの間に生まれ、 享年4歳でした。
オスのアカカンガルーの中でも特に活発で、 チャンコと一緒に展示場内を跳ねまわることが毎朝の日課でした。
(寝室内でチャンコ(右)をひじ置きにしているアンコ(左)。2021年9月4日撮影)
ご来園の皆さま、SNS等をとおして可愛がってくださった皆さま ありがとうございました。
(展示場で日向ぼっこしているアンコ(右)とクッキー(左)。2021年3月24日撮影)
アンコ今までありがとう。 |