マレーグマのフジが、令和4年1月1日の17時45分に 急逝しました。
フジは昨年12月中旬頃から、食欲のムラや動きの緩慢さが 確認されるようになりました。血液検査やレントゲン検査等を 行い、投薬治療を続けた結果、食欲は次第に回復してきて いるところでした。 1月1日は餌を食べていませんでしたが、朝は普段と変わらない 様子で、いつものように動き回っておりました。しかし、 10時半頃突然意識がなくなり、横たわる状態となりました。 獣医師が救急治療を施し、一時小康状態となりましたが、 17時30分頃容態が急変し、17時45分頃死亡を確認いたしました。
フジは平成23年11月8日生まれの10歳、3歳の時に上野動物園 から来園して7年間、その愛嬌ある動きで多くの来園者の方々を 魅了してくれました。本年は運動場の床を冷たいコンクリートから、 より自然に近いウッドチップに敷替え、先日も飼育員による 誕生会を終えたばかりでした。
フジは好奇心旺盛であまりに活発なため、寝室のハンモックや 運動場の丸太を破壊したり、岩場に穴を開けたりと、飼育員を 困らせる一面もありました。しかし、なぜかフジなら許せて しまう不思議な力を持っておりました。
たくさんの方々から愛され、かわいがられていただけに 飼育員の間にも衝撃が走りました。 新年早々の悲しいお知らせとなってしまったことが、 本当に残念で仕方がありません。
フジの分まで、メスのマーネが幸せに暮らせるように 努めていきたいと考えておりますので、これからも応援のほど どうぞよろしくお願いいたします。
飼育第2班
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