先日、環境省阿蘇自然環境事務所さまのご協力で
アフリカゾウのマリーとエリのために阿蘇の野草を刈取りに行ってきました。 多分、他の動物園ではめずらしいのかもしれませんが、 普段、熊本市動植物園のアフリカゾウに与えている草は 栽培された牧草ではなく、 あの広大な阿蘇の草原の草を干したものを1年中与えています。 多種多様な野草を与えることにより、栄養過多にならずゾウにとってもいいという考えから 20年以上も前からこの阿蘇の野草を与えています。 いつも干した野草を与えているので、 今回は、生の野草を与えたいと思い、始めてその野草地で草刈をさせていただきました。 雄大な阿蘇の風景
ちなみに噴火は大丈夫?と思われるかもしれませんが、 阿蘇は思っている以上に広大です。ほとんどの場所が影響を受けていません。 火山灰が降ったあとはありましたけどね。
草刈開始!
1時間もしないうちにトラックいっぱいに 動植物園に向け出発!
さっそく与えてみると、干した草より生の草のほうが喜んでくれてます。
よく見ると、食べる前に草を振ってます。
草についている火山灰やごみを落としてから食べるんですね。 かしこいな~ マリーもエリも大満足です。 こんなところで、いつも自由に草を食べることができれば喜ぶんだろうな~ということを考えながら草刈をしてきました。 草だけではなく 江津湖のほとりにある熊本市動植物園、 周りからはたくさんの水が湧き出ています。 実はこれも阿蘇の恩恵なのです。 阿蘇で雨が地下深く浸透し、遠く離れた熊本市で地下水として湧出する。 野草や水、これらは熊本が誇る雄大な阿蘇の自然とそれを守ろうとする人たちによってつくられていて、 動物たちもその恩恵に与かっているのだなあと実感した1日でした。 飼育展示班 ゾウ班 松本松男、高田、平瀬、北川
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