平成28年5月14日(土)晴れ お待たせ、ワオ! 熊本地震発生から30日。 ワオキツネザルも、熊本地震の被災者。
この写真は、4月14日の日中(↑)。 モンキーアイランドの島で撮影した、最後の写真となりました。 現在のモンキーアイランド(↓)。 先に引っ越したモンキーアイランドのクロクモザル(左建物)に続き お隣のワオキツネザル(右建物)14頭も、ついに引越しできました。 放飼場が壊れて、日に日に獣舎も傾く中 1ヶ月も寝室でこらえてくれました。 以前の島よりも、やや広めの放飼場2つ。 今回は、緊急避難としての引越し移動と オス2頭の群れ合わせも目的です。 ワオキツネザルは、メス優位の社会。 食べるときも、群れ同士で闘うときも 前に出るのはメス。 毎年、出産時期(日本では春3~4月)になると メスによる最上位のオス以外のオスへの あたりがきつくなります。 当園のオス2頭も 今年の3月から群れの隣で過ごす日々でした。 そこで、今回は最初にオス2頭とメス2頭とを合わせて しばらく状態をみることに。 お互いのことよりも 引越し先に連れてきた人や新しい環境に対しての クッ、クッ、という警戒音が続きます。 その後、順次、メス3頭と最上位オス1頭を合流。 この時点では、オス2頭も群れに混ざっていたのですが 母+こども1頭がさらに加わると、急激に密度増加。 その中からまずオスの1頭が 逃げるように壁際へ行ってしまいました(左上↓)。
それを追うように、もう1頭のオスも壁際に。
角部屋の放飼場にこれ以上の数は窮屈と判断。 残りの母2頭+こども4頭を、隣りの放飼場へ。
休憩できる台、水、餌を追加して、さらに様子をみていると やはり、オス2頭のうち1頭は餌箱の近くまで行くが とることができず。
また、今は親から離れてこども同士で遊んで学ぶ 学習時期でもあります。 こども1頭だけを離してしまうのも・・・ そこで、角部屋の母(+こども1頭)を、隣室へ。 頭数は、8頭と6頭の部屋となり ワオキツネザルたちも、お互いの距離感を保てるように。
最初は警戒して母親にしがみついていた 隣室のこどもたちも、しばらくすると 親から離れて食べたりじゃれたりしていました。
今後も群れの状態を見ながら 2つの放飼場を行き来できるようにするなど 対応していく予定です。 なにはともあれ、久々の外の空気をいっぱい吸って こどもたちも多感な時期を のびのびと過ごしていってほしいです。 あ。 ブランコと日除け追加しました☆ 残念ながら、今日は誰もこいでいません。
「緊急避難の引越し完了と模様替えの報告」
アナグマの新居と合わせて、お楽しみください ♪ 井手 眞司、伊藤 誠基、伊藤 礼一、上野 明日香、久保 英明 竹田 正志、中村 寿徳、福原 真治、松本 浩二、的場 秀嗣 |