平成28年6月21日(火) 大雨のち曇り 世界キリンの日 熊本地震発生から68日。 昨年も紹介しました「世界キリンの日」。 今年は、6月21日が夏至の日。 昼が1年で最も長くなるこの日を 最も首が長い動物のキリンにかけて 「世界キリンの日」として 2014年に英国の「キリン保全財団(※)」が制定しました。 ※GCF:アフリカ全土にわたって、キリンの保全や保護管理など 支援を行っている団体。 この日は、キリンにスポットをあてて考えてみましょう。 さて、昨年の世界キリンの日と、今年では何か違います。 昨年(↓)
今年(↓)
3頭から4頭になっています(カシの葉採食↓)。
ラン、リキ、小春(コハル)のメンバーに 今年1月、リキ(父)とラン(母)のこどもとして オスの冬真(トウマ↓)がくわわりました。 すくすく成長中です(^^)
現在は休園中ですが ご近所さんの散歩道からキリンの姿が見えるので ときどき眺めて声をかけてくださるんですよ。 幸い、キリン舎は被害がほとんどなく 冬真たちも元気にくらしています。 当園にいるのは、マサイキリン。 日本の動物園で多く見られるアミメキリンとは 柄や角が異なります。 さて、世界キリンの日なので、視野を広げて 野生の世界のキリンについて、少し紹介します。 「キリン」と一口にいっても、実はたくさんの種類がいます。 アンゴラキリン、コルドファンキリン、ヌビアキリン、ケープキリン ナイジェリアキリン、アミメキリン、ウガンダキリン、キタローデシアキリン そして、マサイキリン。 野生のキリンは、アフリカ大陸に生息しており マサイキリンは、大陸の東部に生息しています。 現在の野生キリンの生息数はというと 1998年のIUCN(国際自然保護連合)による調査では 全体で14万頭を超えると推定したのですが GCFによると、2012年までの調査で8万頭以下にまで 減少してしまっています。 こんなに急速に頭数が減ってしまった原因は 実は ・ ・ ・ 密猟、人口増加、紛争、道路などによって 生息域の断片化・荒廃・喪失がおきたためです。 つまり、人間の活動がキリンの生息域を破壊し 個体群が分断されることで近親交配につながり 遺伝的多様性にまで大きく影響を及ぼしているのです。 アフリカの7ヶ国では、すでにキリンが絶滅してしまいました。 動物や植物をはじめ、地球上には多種多様な生物が存在し 互いに影響を及ぼし、バランスを保っています。 急速な種の減少は、バランスを大きく崩し 更なる種の絶滅や地球の環境破壊につながっています。 わたしたち人間は、地球の生物多様性と種の保存について 今一度、見直さなければならないときがきています。 まずは一人一人、自分にできることはなにか 考えるところからはじめてみませんか。 上野、北川、草野、高田、平瀬、松本 松男 |