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動物だよりvol.61全天候型展示室にハンモック(^^)

2016年7月18日(月)

平成28年7月18日(月)晴れ

 

最高気温34℃

 

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6

 

熊本地震発生から95日。

 

 

 

【チンパンジーのベッドつくりについて】

 

野生のチンパンジーは、小さい頃に母親と一緒に過ごすことで

 

ベッドつくりもおぼえます。

 

当園のチンパンジーたちは

 

幼い頃に母親と別れてしまっています。

 

アフリカの野生環境で過ごした時間が短く

 

ベッドつくりもけしてうまくはありませんが

 

当園の中で比較すると、ノゾミが1番上手です。

 

 

全天候型展示室には、これまでデッキやベランダ

 

消防ホースを交差させて

 

休息する場所はいくつもありましたが

 

今回、ハンモックを3つ設置しました。

 

東海大学の学生さんも、手伝ってくれました!

 

ありがとうございます!

  

 

チンパンジーたちは

 

 喜んで使ってくれたでしょうか?

 

 

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最初に姿をみせたのは、カナエ。

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カット野菜や果物を探しつつ

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あれ?

と、ハンモックに気づきました。

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そして、右から来たのはユウコとノゾミ。

 

ノゾミはほとんどエサに見向きもせずベランダへ。

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これは、もしや。

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ハンモックへの距離とルートを確認するノゾミ。

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そして。

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ノゾミ、行きます!

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入ったーっ!

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担当としては、すごくうれしい(^^)

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すわり心地を確かめたノゾミは

 

周囲の消防ホースをたぐりよせて

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さっそくベッドつくり開始。

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消防ホースを折り込んで、お尻の下にギュッギュッ。

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お!

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こっちにもあった~

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ある程度1つのハンモックのすわり心地を確かめたノゾミは

 

奥のハンモックへ移動。

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こちらはちょっと座ると

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このハンモックはだめ!とばかりに

 

10秒程度で出て行きました。

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その隙に・・・

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カナエがもう1つのハンモックへよいしょ。

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もうちょっと向こうの紐を張って置くべきだったかな。

 

体がハンモックと一緒に後ろに傾いています。

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カナエも、むむむ、という感じで

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すぐに離れていきました。

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そして、向こうからノゾミの影が。

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ノゾミが最後のハンモックへ。

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傾いたハンモックの中で

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それでも少し消防ホースをたぐりよせて

 

折り込んでみています。

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そして・・・

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不安定!

 

と出てきました。

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ごめん!

 

すぐに修正するから!

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ノゾミに出遅れること10分。

 

ユウコは、ある程度食べ物をもってきて(↓)

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まずは奥のハンモックへ。

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そこでパクパク。

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食べ終わると

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手前のハンモックへ移動。

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そして、ノゾミが最初につくったベッドをさらにごそごそ修正。

 

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ふう。


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だいぶ気に入ってくれた様子。


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このハンモックは、寝室のハンモックと同様

 

ノゾミとユウコの取り合いになりそうです。

 

あとは、もう少しまわりに消防ホースを追加して垂らそうかな。


 

さて、ハンモックに夢中になり、野菜や果物をとりそこなった

 

ノゾミは、枝葉をひたすら食べていました(^^)

 

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あとで、多めに渡すからね~。

 さて、チンパンジーのベッドつくりについてですが

 

少し当園の寝室についてお話します。

 

 

寝室は、当園に3つあります。

 

地震直後は、とくに地震で被災したときの部屋には

 

不安がって入りたがらないということがおきました。

 

そして、屋内展示室や予備室にも宿泊させてみました。

 

 

今後もどんなケースが起きるかは、誰にもわかりません。

 

そこで、全天候型展示室にも時折宿泊させてみて

 

そこも安心して夜を過ごせる場所であることを

 

彼らが感じてくれるならば

 

今後もそこで寝泊りしてもらう機会を設けるし

 

やっぱり落ち着かないな

 

寝室のほうが良いなと感じるならば

 

これまでどおり、寝室でのお泊りでいきます。

 

 

また、これまでは当園のチンパンジーたちが

 

16時過ぎには寝始めるため

 

その頃には寝室に収容していました。

 

寝室は、お客さんからは見えない場所にあります。

 

もし、今後、全天候型展示室や屋内展示室で

 

寝泊りするならば

 

開園時間はずっとチンパンジーたちを

 

見ることができるようになります。

 

どうやって、チンパンジーたちが寝るかも学ぶことができます。

 

今回の地震を機に、チンパンジーたちにも

 

ここにお泊りする日を設けてみようと思っています。

 

 

まだまだ、準備段階ですが

 

今年は、阿蘇キャンパスが被災した東海大学の学生さんたちが

 

当園のチンパンジーの行動調査研究に入ります。

 

ワオキツネザルとアフリカゾウにも。

 

まけずに一緒にがんばっていきましょう!

 

 

 

 

井手 眞司、伊藤 誠基、伊藤 礼一、上野 明日香、久保 英明

竹田 正志、中村 寿徳、福原 真治、松本 浩二、的場 秀嗣 

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