平成28年9月8日(木) 熊本地震発生から147日。 Happy birthday! マサイキリンのリキ(♂)と小春(コハル♀)の間に オスの赤ちゃん1頭が生まれました。 予定日より1日前の出産。 出産前日から小春の下腹部の膨らみが後方に移動し 波打つ様子も見られ、歩き方もカクカク。 これはもう、そろそろだと見守っていた所 翌日の9月8日16:20に破水がはじまり 16:49に無事出産しました。
がんばれ、小春!!
ぷしゃーっ、こどもの脚が包まれていた液を確認する小春。
前肢の第2関節も、頭も見えてきたよ。
ふぬぬぬぬ~!
肩が抜けると、あとは一気に!
ずるるるる~
ぱしゃん!
すぐに、舐めて膜をとってあげる小春。
何度立ち会っても、命の誕生と母の愛に感動します・・・(; ;)
へにょん、としているけど、うん、キリンだ。
外から、気になるリキ父さん。
このあと、何度も転んでは起き、転んでは起き、を繰り返して 立ち上がり、1時間もすると自力で乳をさがして飲み始めました。
こどもの健康な様子と、順調な子育てに、まずは1安心。
小春の出産は、2回目。 小春はこどもに対してとても愛情深く 今年生まれたラン冬真親子の子育てを間近で見ていることもあり とても上手に子育て中です。 1頭目のときは乳がほとんど出ていませんでしたが 今回は元気よくジュッ、ジュッ、と吸う音もきこえてきます。 お母さんに似て、やや小柄でスレンダーですが いっぱい飲んで、ぐんぐん大きく育ってくれることを願っています。 1日齢(↓) だいぶ角(つの)がたってきました!
小春が、ときどき、やさしく体を舐めてあげます。
リキも、またちっこいのが増えたよ、と 隣の部屋からにゅにゅーっと顔を出して、見下ろしています。
あなたのこどもですよ! 認知してね!! こどもは、マイペース。
ときどき、ぽてん、と座って休憩。
かあさんだって休憩するよ! 座っている小春よりも、まだまだ低いこども☆ 昨日がんばったから、もう少し休ませてちょーだいよ。
臍帯の後ろに、オスのしるしも確認(↓)
後産もちゃんとありました(↓)
2日齢(↓) どんどん、好奇心が強くなってくるようです。 スタッフの間近までかけよってきて凝視。 お母さんの餌箱にも近寄ると
顔を突っ込み・・・
ミルクがないのだ!
お隣のリキの部屋との境を開いておくと こどもはとりあえずポテポテ~と見に行きます。
かなり大きくなったお兄さんの冬真も ちっこい弟が気になる様子。 この日は、外からほとんど張り付き。
この日は、初排尿! おとこのこのところから、長~くちょろちょろ。
3日齢(↓) 朝からお隣のランおばちゃんと、ご挨拶。
お兄ちゃんの冬真(トウマ)ともご挨拶。
何を話しているのかな~。
今日は、寝室の掃除をしている間 初の放飼場へGo!!
最初はこどものことを思ってか、部屋の近くにいる小春と 小走りで周りを見回すこども。
ぬーん。
安全なところと判断。
さっそくミルク~。
じゅっ、じゅっ!
いい飲みっぷりです。
数日振りに、外の気持ちよい風にふかれた小春は 「モモモッ(まだ寝室に戻りたくないの~)」と珍しく鳴いて スタッフを翻弄しながら、涼しい朝の空気を満喫しました。
結局戻ってきてくれたのは、1時間半後でした(^^;) これからも、少しずつ外の環境や他個体との 馴致をすすめていきます。 まだ地震の影響で、入園はできませんが キリン舎の放飼場は 動植物園の外からも眺めることができます。 冬真に会いに来て 外から声をかけてくださる方々もいらっしゃいます。 しばらくは、外に出るのは短時間ですし 天候によっても 健康管理のため外に出ていないこともあります。 今度からは、ぜひ、このニューフェイスにも 会いに来てくださいね(^^) 名前も、決まりましたら報告します。 こどもの成長を、一緒に見守っていってくださると幸いです。 それから、最近、熊本市動植物園を紹介した本として 「素顔の動物園」(↓)が熊日出版(TEL096-361-3274)から出版されました。 熊本地震で受けた被害も、掲載されています。
それでは、1日も早く、皆さんと園内でお会いできますように。 上野、北川、草野、高田、平瀬、松本松男 |