平成29年6月21日(水)くもり時々晴れ 熊本地震発生から434日。 今年の3月に、多摩動物公園からチョッパー(左♂)の お嫁さんとしてやってきた、シフゾウのありさ(右♀)。 昨日から、放飼場で短時間の同居をはじめました(6月20日撮影↑↓)。 それまでは、寝室も放飼場も隣りあわせでお見合いをしていましたが ぼちぼち、シフゾウの発情期(夏期)に合わせて同居を試み始めました。 同居初日(↓)。
チョッパーは、お嫁さんより、隣の母親のメイといちゃいちゃ。
がんばれ、ありさ!
まだ、ありさは緊張していて チョッパーが近づくと、距離をとろうとして離れていきます。
ごはんを食べていても
常に、チョッパーの位置が気になるありさ。
マザコン、チョッパー(><)。
その後も、チョッパーは、マイペースに泥浴びを楽しんでいました。
2日目も3日目も、発情期(夏期)がきているので メスの尿のにおいをかいでは・・・ フレーメン!
フレーメンて、なに?!と思った方。 フレーメンとは、有蹄類の生殖行動でよくみられる反応で オスがメスの尿をかいだ後などに発現します。 特徴的な行動は、頭部をあげ、首筋を硬直させ 上唇を上にそらすようにして口を半開☆ 上口蓋(こうがい)の露出状態がしばらく続くため 笑ったような表情に見えます。 時間にして、数秒から数十秒。 哺乳動物には、口蓋及び鼻腔から通じる導管があり ヤコブソン器官という名称でフェロモンの受容体と 考えられています。 フレーメンの独特の表情は その導管を開いて物質を効果的に ヤコブソン器官に運ぶためのものと推察されます。 フレーメンは、雌雄(しゆう)の生殖行動の過程で見られ 交尾前の性行動の中での出現が多いため 一般的には、オスが発情したメスを確認することと 関係があると考えられています。 ですが、雄の尿などで雌がフレーメンを起こしたり 新生児の臭いで母親が起こしたりなど 直接性行動と結びつかない事例も報告されています。
同居3日目のありさ(↓)。 まずは、ひとりでのんびり放飼場に座って休んでいましたが チョッパーの寝室のカギをあけはじめると・・・
なにかしら?(首筋ピン!耳ピン!!)
あ、チョッパー(左↓)だわ!
まだ、だいじょうぶ。
ありさのほうへ進むチョッパー。
緊張ありさ。
わたし、ちょっとはなれようかしら。
チョッパーのほうも、向きを変えます。
チョッパーは、ゆっくりありさのうしろにまわりこんで
ふんふん、においかぎ。 緊張して耳を倒したありさは、とことこ移動。
ありさが座っていた場所のにおいもかぎます(↓)。
お。
フレーメン!
そして、そのままメイ母さんのほうへ(おいおい・・・)。
ありさも、首をのばして上体をそらす仕草を頻繁に行います。
がんばれ、ありさ。
やさしくね、ジロー。
しばらく、2頭とも馴れるまで時間がかかるかもしれませんが 焦らず、じっくり様子を見ながら同居を行っていきます。
もし、開園時に2頭の同居をみかけたら あたたかく見守っていただけると幸いです(^○^)/ 飯富 順子、上野 明日香、森田 聡、戸田 広幸、松本 充史、松本 松男
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