平成29年7月8日(土)くもり後晴れ 熊本地震発生から451日。 笹の葉さ~らさら♪ 笹は、台風の後片付けを終えてから 6日に、ゾウスタッフが、自宅の笹を切り出してきました。 7日のチンパンジーの七夕で使用したのも、この笹です。 雨が降り続く中、準備をすすめて
8日の予報も雨でしたが、晴れ男か晴れ女か来園されていたようです。 久しぶりの晴れ! 朝から、動物ボランティアさんと一緒に 短冊がわりのエサを準備。 まずは、ヤシの葉を細かく裂く作業(↓)。 これを糸代わりに、野菜や果物を通していきます。
イモ、ニンジン、ゴーヤ、パプリカ
スイカ、レンコン、リンゴ、ミニトマト、キュウリ、イチジク ピーマン、冬瓜、ナス etc
涼しげな細工も細かく(^^)
皆で分担してつくったので
あっという間に この状態(↓)から・・・
こんなにたくさん!(↓)
そして、午後からお客さんたちにも協力していただいて 笹に七夕の飾り(エサ)をつるしました。
完成した笹を、アフリカゾウ舎へ運びます。
むむ!
重いぞーっ
よいしょーっ(あ、リンゴ落下☆)
設置完了!
今年の笹は、葉が多いのもありますね!
思った以上に、たくさんのエサ短冊で、色もあざやか。
全部で5本。
ガイドの時間の前に、アフリカゾウたちを いったん寝室に戻して設置したのですが 中にいるマリーとエリが 扉を「ドン、ドン」叩いて、催促します(スタッフの後ろ)。 もーいーかい? ま~だだよ~(^○^;)
泥に深くさした孟宗竹に、七夕の笹をさしています(↓)。 そのまま、笹だけを泥にさすより、とても安定感♪ ちなみに、どうやったかというと 名づけて「ここほれパオパオ、大作戦!」 まず、お客さんの見やすい場所の泥を、ふか~くほりすすめます。
そこに、孟宗竹を差し込んで、その周りを泥で固めます。 さらに、竹の中の節々をポールで貫通させて、長い筒状にします。
しっかり固定できた孟宗竹の筒に お客さんと一緒につくった笹をぐさっとさせば、できあがり!
放飼場からみると、こんな感じ。
さて、七夕の笹づくりにご協力いただいたお客さんたちも 集まっていただいたところで、ガイドを開始。
準備したスタッフたちも見守る中・・・
エリの鼻登場!
笹を見て、興奮で耳が吊りあがります!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
そのまま飛び出してきて
正面の笹のにおいを、鼻でかぎつつ
大興奮!!
・・・したまま、左側(エリにとっては右側)の笹へ小走り。 こんなエリマキトカゲ状の耳には なかなかなりませんよ~(^^) 途中から落ち着いて耳が下がるので 写真を比べてみてね。
尾もぶんぶん振りながら
長い鼻をさらに伸ばして
笹に鼻をからめて
おおっ!!
ばきーっ(゚ロ゚;)
最初に食べるのは、なんでしょうね? という問いかけに きっとリンゴが好きだからリンゴからだよ! スイカだよ! 色々予測していただいていたお客さん。
正解は・・・笹でした!
ゾウは笹も好きなんです。
嬉しそうに笹を持ち歩いて
ここで食べよう!といったん置くと
笹の半ばほどを鼻で持ち直して
前脚で幹部分を踏みしだき
振り回しつつ
ばくん!
うまうまうまーっ!!
エリがむしゃむしゃ食べ始めると お隣の扉が開きます。
マリー登場!
エリは食べるのをやめて
扉が開ききるのももどかしく出てきたマリーへご挨拶。
マリーも大興奮です!
さっそく正面の笹を鼻でチェック!
嬉しそうに、瞳が笑います。
エリと「プオアーップオアーッ」鳴き交わしながらすりすり♪
あまりの迫力に、そばにいたお子さんから 「怖いよー」という声も。
ひとしきり、挨拶がすむと
それぞれ食餌に入ります。
ゾウの鼻は、とても発達していて器用。
食べ物の少ないサバンナで生き残るために 高い木の葉も食べれるように、長い鼻へと進化した説があります。 この鼻は上唇と合体しているんですよ。
さて、めきょめきょ笹を折って つるした野菜や果物を気にしていないようにもみえる2頭ですが
実は、苦手なものもあります。
食べたくないなと思ったものは 振ったりしてはずして捨てています。
一緒に落ちた好物は、ちゃんと拾って食べています。
去年の七夕は、夕方までパプリカが残してありました(;^○^)
現時点では、色々まだ落ちていますが
あとで、好物は消えていることでしょう。
マリー(↓)も
エリ(↓)も、むしゃむしゃ食べつつ
ときどき、じゃれあいます。
今回は、たくさんのお客さんが ふだんとは違うマリーたちの様子を 楽しみに見にきてくださっていました。
笹は、鼻を使って途中で折ったり
孟宗竹から引っこ抜いたりしてとりましたが
支えになった、この残った孟宗竹(↓)。
アフリカゾウは、この竹も実は大好き。
残った竹に足をかけて
ゆっくり体重をかけていきます。
ぐぐぐ・・・
お見事! 縦に割れています(↓)
孟宗竹の中のセンイ部分が好きなので 食べるときは、割って裂いて食べるんですよ。
さて、ガイドでもお伝えしたアフリカゾウの耳のうらがわは こんなふうになっています(↓)
スジがいっぱい見えますね。 この太いスジが、血管です。 耳を前後にパタパタ動かして、空気の対流を起こし 耳の表面に浮いている血管を冷やすことで からだにこもる熱を下げているといわれています。 アジアゾウと比べて、明らかにアフリカゾウのほうが 耳が大きいですよね。 暑いサバンナにすむアフリカゾウの耳が 植物の生い茂った日陰のある場所に生息するアジアゾウの耳より 大きく発達している理由の1つが、暑さ対策といわれています。 また、アジアゾウの耳が小さいのは 木々が生い茂った場所を移動するのに 大きいとひっかかるから、小さくなったともいわれています。 こちらは、正面からみたときの耳(↑)。 裏側からみる血管よりも、細めで辺縁に偏っていて あまり表面に浮き出ていませんよね。 当園では、健康管理のために血液検査を行っていますが 裏側の太くて長い血管のほうを選んで、週1回採血しています。
ある程度食べて、落ち着いてきたエリとマリー。 スタッフが、残っているものを撮影していると
なにしているの~?
やさしく鼻でふれて、ふんふん。
おいしかったよ~ ぱたぱた耳を動かしながらゆったり近づいて スタッフとおだやかにコミュニケーションをとりはじめました。
エリもマリーも、七夕イベントを喜んでくれたようでよかったです♪ 昨年は、ゾウとスタッフだけのさびしい七夕でしたが 今日は、たくさんのお客さんが見守る中 開催することができました。
ご参加・ご協力いただいた方々、ありがとうございました! 皆さんの願い事が、叶いますように。 上野、内田、北川、草野、高田、戸田、檜垣 平瀬、藤原、松本 浩二、松本 松男、森田、吉仲
|