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動物だよりvol.246アフリカゾウの七夕ぱたぱた♪

2017年7月8日(土)

平成29年7月8日(土)くもり後晴れ

 

熊本地震発生から451日。

 

 

笹の葉さ~らさら♪

 

笹は、台風の後片付けを終えてから

6日に、ゾウスタッフが、自宅の笹を切り出してきました。

7日のチンパンジーの七夕で使用したのも、この笹です。

 

2

 

雨が降り続く中、準備をすすめて

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8日の予報も雨でしたが、晴れ男か晴れ女か来園されていたようです。

 

久しぶりの晴れ!

 

 朝から、動物ボランティアさんと一緒に

短冊がわりのエサを準備。

 

まずは、ヤシの葉を細かく裂く作業(↓)。 

 

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これを糸代わりに、野菜や果物を通していきます。

 

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イモ、ニンジン、ゴーヤ、パプリカ

スイカ、レンコン、リンゴ、ミニトマト、キュウリ、イチジク

ピーマン、冬瓜、ナス etc


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涼しげな細工も細かく(^^)

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皆で分担してつくったので

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あっという間に

 

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この状態(↓)から・・・

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こんなにたくさん!(↓)


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そして、午後からお客さんたちにも協力していただいて

笹に七夕の飾り(エサ)をつるしました。

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完成した笹を、アフリカゾウ舎へ運びます。

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むむ!

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重いぞーっ

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よいしょーっ(あ、リンゴ落下☆)

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設置完了!

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今年の笹は、葉が多いのもありますね!

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思った以上に、たくさんのエサ短冊で、色もあざやか。

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全部で5本。

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ガイドの時間の前に、アフリカゾウたちを

いったん寝室に戻して設置したのですが

中にいるマリーとエリが

扉を「ドン、ドン」叩いて、催促します(スタッフの後ろ)。

 

もーいーかい?

 

ま~だだよ~(^○^;)

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泥に深くさした孟宗竹に、七夕の笹をさしています(↓)。

 

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そのまま、笹だけを泥にさすより、とても安定感♪

 

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ちなみに、どうやったかというと

名づけて「ここほれパオパオ、大作戦!」

 

ここほれ

 

まず、お客さんの見やすい場所の泥を、ふか~くほりすすめます。

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そこに、孟宗竹を差し込んで、その周りを泥で固めます。

さらに、竹の中の節々をポールで貫通させて、長い筒状にします。


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しっかり固定できた孟宗竹の筒に

お客さんと一緒につくった笹をぐさっとさせば、できあがり!

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放飼場からみると、こんな感じ。

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さて、七夕の笹づくりにご協力いただいたお客さんたちも

集まっていただいたところで、ガイドを開始。

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準備したスタッフたちも見守る中・・・

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エリの鼻登場!

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笹を見て、興奮で耳が吊りあがります!!!!(゚ロ゚ノ)ノ

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そのまま飛び出してきて

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正面の笹のにおいを、鼻でかぎつつ

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大興奮!!

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・・・したまま、左側(エリにとっては右側)の笹へ小走り。

 

こんなエリマキトカゲ状の耳には

なかなかなりませんよ~(^^)
途中から落ち着いて耳が下がるので

写真を比べてみてね。

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尾もぶんぶん振りながら

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長い鼻をさらに伸ばして

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笹に鼻をからめて

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おおっ!!

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ばきーっ(゚ロ゚;)

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最初に食べるのは、なんでしょうね?

という問いかけに

 

きっとリンゴが好きだからリンゴからだよ!

スイカだよ!

色々予測していただいていたお客さん。

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正解は・・・笹でした!

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ゾウは笹も好きなんです。

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嬉しそうに笹を持ち歩いて

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ここで食べよう!といったん置くと

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笹の半ばほどを鼻で持ち直して

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前脚で幹部分を踏みしだき

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振り回しつつ

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ばくん!

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うまうまうまーっ!!

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エリがむしゃむしゃ食べ始めると

お隣の扉が開きます。

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マリー登場!

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エリは食べるのをやめて

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扉が開ききるのももどかしく出てきたマリーへご挨拶。

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マリーも大興奮です!

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さっそく正面の笹を鼻でチェック!

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嬉しそうに、瞳が笑います。

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エリと「プオアーップオアーッ」鳴き交わしながらすりすり♪

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あまりの迫力に、そばにいたお子さんから

「怖いよー」という声も。

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ひとしきり、挨拶がすむと

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それぞれ食餌に入ります。

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ゾウの鼻は、とても発達していて器用。

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食べ物の少ないサバンナで生き残るために

高い木の葉も食べれるように、長い鼻へと進化した説があります。

 

この鼻は上唇と合体しているんですよ。



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さて、めきょめきょ笹を折って

つるした野菜や果物を気にしていないようにもみえる2頭ですが



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実は、苦手なものもあります。

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食べたくないなと思ったものは

振ったりしてはずして捨てています。

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一緒に落ちた好物は、ちゃんと拾って食べています。

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去年の七夕は、夕方までパプリカが残してありました(;^○^)

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現時点では、色々まだ落ちていますが


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あとで、好物は消えていることでしょう。

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マリー(↓)も

 
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エリ(↓)も、むしゃむしゃ食べつつ

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ときどき、じゃれあいます。

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今回は、たくさんのお客さんが

ふだんとは違うマリーたちの様子を

楽しみに見にきてくださっていました。

 

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笹は、鼻を使って途中で折ったり


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孟宗竹から引っこ抜いたりしてとりましたが

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支えになった、この残った孟宗竹(↓)。

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アフリカゾウは、この竹も実は大好き。

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残った竹に足をかけて

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ゆっくり体重をかけていきます。

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ぐぐぐ・・・

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お見事!

縦に割れています(↓)

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孟宗竹の中のセンイ部分が好きなので

食べるときは、割って裂いて食べるんですよ。


さて、ガイドでもお伝えしたアフリカゾウの耳のうらがわは

こんなふうになっています(↓)


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スジがいっぱい見えますね。

この太いスジが、血管です。

 

耳を前後にパタパタ動かして、空気の対流を起こし

耳の表面に浮いている血管を冷やすことで

からだにこもる熱を下げているといわれています。

 

アジアゾウと比べて、明らかにアフリカゾウのほうが

耳が大きいですよね。

暑いサバンナにすむアフリカゾウの耳が

植物の生い茂った日陰のある場所に生息するアジアゾウの耳より

大きく発達している理由の1つが、暑さ対策といわれています。

 

また、アジアゾウの耳が小さいのは

木々が生い茂った場所を移動するのに

大きいとひっかかるから、小さくなったともいわれています。

 

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こちらは、正面からみたときの耳(↑)。

裏側からみる血管よりも、細めで辺縁に偏っていて

あまり表面に浮き出ていませんよね。

当園では、健康管理のために血液検査を行っていますが

裏側の太くて長い血管のほうを選んで、週1回採血しています。

 

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ある程度食べて、落ち着いてきたエリとマリー。

スタッフが、残っているものを撮影していると

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なにしているの~?

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やさしく鼻でふれて、ふんふん。

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おいしかったよ~

ぱたぱた耳を動かしながらゆったり近づいて

スタッフとおだやかにコミュニケーションをとりはじめました。

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エリもマリーも、七夕イベントを喜んでくれたようでよかったです♪

 

 

昨年は、ゾウとスタッフだけのさびしい七夕でしたが

今日は、たくさんのお客さんが見守る中

開催することができました。

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ご参加・ご協力いただいた方々、ありがとうございました!

 

皆さんの願い事が、叶いますように。

 

 

 

上野、内田、北川、草野、高田、戸田、檜垣

平瀬、藤原、松本 浩二、松本 松男、森田、吉仲




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