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飼育ブログ

動物だよりvol.343マサイキリンの冬真~いよいよ移動・元気で!編~

2017年11月1日(水)

平成29年11月1日(水)

 

熊本地震発生から567日。

 

早朝、小春(左)と秋平(右)だけ外の放飼場に出て

冬真は寝室で待機しています。

 

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マサイキリンの飼育スタッフが持っているのは

宮崎へ婿入りする冬真へ

熊本市動植物園に来園された方々からの寄せ書き(↓)

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 あたたかいことばが、たくさんつめこまれています。
 

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皆さま、ありがとうございました!

 

この寄せ書きは、冬真と一緒に

宮崎市フェニックス自然動物園へ届けられます。

こちらは、寝室で待機中の冬真(↓)。

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今日は何かあると、察知している様子。

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キリン舎の周りは、まだ配水管の工事中(↓)

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9:00 スタッフ全員集合。

これからの役割分担、配置、段取りを確認します。

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各担当に、操作の説明。

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キリンの移送経験者を中心に、事故のないように慎重にすばやく

周囲を確認しながら操作することが大事です。

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こちらは、冬真の寝室。

扉を開放、移送箱が奥に見えますが

冬真は入る気配ありません。


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放飼場にも馴らすために移送箱を約5週間置いていたのですが

慎重派な冬真は一度も入らず☆

 

秋平は、その間何度も箱に入っていたのに・・・(^^;)

 

しかも、冬真はこの部屋の奥扉から出れたことがなく

右扉を使うのみです。

そのまま箱に入るのは、まずありません。

 

というわけで、ブルーシート登場。

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手前からたらし、奥までブルーシートを動かしていくという作戦。

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なになに、なにが起こるの?と立ち尽くす

冬真の後ろ上方にロープをはっていて

これで片側のブルーシートを動かします。

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とりつけて・・・

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いざ、慎重に!

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え、なになになに~?

ブルーシートの奥を覗き込もうとする冬真。

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えーっ

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はじめは、ブルーシートの手前を

上方で1人が持って移動するというやり方でしたが

 

冬真が、いやいや~っっと向きを変えて

ブルーシートを前脚でたたきます。

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そして、壁の隅で「いない、いない」

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少し、外を見て

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やっぱりいやーっ

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ブルーシートと壁との間に隙間ができて

冬真が戻ってこようとします。

そこで、奥壁の窓から棒でブルーシートの端を押さえます。

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外から見ると、こんな状態になっています。

不安定な態勢になるので、補助も数人。

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こちらは、冬真が箱に飛び込んできたときに

横から棒を差し込んで、逆流防止を行うために待機中のスタッフ(↓)。

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いつ入るかわからないので、緊張感をずっと保っているのも大変。

 

ボルト締めのスタッフも待機。

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中の様子がわからないので

いまかいまかと待つスタッフ。

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こちらも、逆側から棒を差し込むために待機中。


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この体勢維持も大変。

 

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報道者の方々も見守る中・・・

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冬真は

ふんばっていた!

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一度ブルーシートの隙間から抜けて戻られたので

 

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2回目以降は、上下の左右2箇所ずつからひっぱって

冬真の力に耐えます(↓)。

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壁際に行こうとする冬真の肩口を

ブルーシートの後ろから押して体制を整えます。

 

そのため、冬真のいる寝室に数人入ることになり

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後ろから押すスタッフがケガしないように

ブルーシートを支え持っているスタッフたちも踏ん張ります。

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冬真もふんばる。

最後は、疲れてきた冬真の顔に

はずれたブルーシートがうまくかぶさり

前が見えない冬真が踏ん張りどころがわからなくなったところを

いっせいに皆で押し進めました。


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冬真が箱に入り、急いで扉を閉めて

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外の放飼場では、すぐに棒を差し込み、扉を固定していきます。

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冬真は箱の上から作業の様子を見て、少しおろおろ。

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なになに、どうなるのーっ?

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着々とボルトが締められていき

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兄ちゃん、どしたー?

見に来る秋平。

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外で待機していたスタッフも疲労を見せずに

てきぱきと作業をすすめます。

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下から見ると、あんなに小さかった冬真も

こんなに大きくなったんだなぁと

走馬灯のように、生まれた日を思い出します。

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あのときは、タツノオトシゴのような姿だった・・・

 

いや、もちろん、そんなに小さくはないけれど

ぺたん、と立てずに座り込んで

頚だけもたげていたときの雰囲気が☆

 

さて、冬真の頭の高さまでのぼって、冬真の目線を実感。

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上のボルトもしっかり固定。

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後ろを振り返ると、小春(左)と秋平(右)が

江津湖をバックに、じっと冬真の様子を見守っていました。

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お別れにかけつけてきたスタッフたちも。

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遠くから見守っていました。

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ボルト締めが終わると、四方から支えていた棒を取り外していきます。

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作業が気になる冬真。

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ここから、移動のために箱に目隠しを行います。

道中、驚いてパニックにならないように配慮。

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長い頚が伸ばせるように、箱には出窓のように

前方にゆとりができています。

 

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小春と秋平も、冬真とこれでお別れ。

 

寝室に、いったん戻ります。

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これから、親子2人きりでのくらしになります。

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箱の天井のシートは、しっかりロープで固定していきます。

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移送箱ができあがると、クレーン車が放飼場に入ります。

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にょきにょきにょきーっ

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箱の重心を確認しながら

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そっと、ゆっくり吊り上げていきます。

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よいしょーっ

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すすすーっと放飼場の上を移動して

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移送トラックへ。

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再び、みょーん。

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慎重に、慎重に・・・

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完了!

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おぉ、いつの間にか見送りスタッフが増えていました。

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スタッフの向こう、「キリンの見える散歩道」にも

たくさんの方々が見送りにかけつけておられました(↓)。

 

車が動き出すと、「冬真くん、元気でねーっ」

という声がかけられました。

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移送車が、出ていきます。


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いったん、ゾウ舎前でストップ。

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アフリカゾウのマリーとエリが大興奮。

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エリは、扉前のしきりに牙をひっかけて

がんがん上下に揺らします。

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マリーは、移送車めがけて放飼場を走ってきます。

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アフリカゾウは、においにも敏感。

 

移送車に入っている冬真のにおいがわかるのでしょう。

しきりに、そちらに鼻を向けて確認していました。

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マリー、エリ、冬真は花嫁のところにいくんだよ。

 

さびしくなるけど、きっと新しい家族をつくって

楽しくくらしてくれるよ。

 

 

移送車は、事務所前へ。

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スタッフも、冬真にお別れを言いに集まります。

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元気で。

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元気で。

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どうか、しあわせに。

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きっと、会いに行くよ。

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冬真は、冬の寒い日にリキと高齢の母(ラン)から生まれて

その後、まもなく熊本地震、さらに母の死を経験しています。

 

しかし、8ヶ月ほどの短期間とはいえ

母の深い愛情に包まれてすくすくと育ち、やさしい小春にもなつき

弟(父 故:リキ、母:小春)の秋平が生まれてからは

とても面倒見の良いお兄ちゃんとして一緒に遊び

のびのびと元気にくらしていました。

 

冬真の愛らしい姿に、元気をもらった方も多いことでしょう。

 

冬真、今までありがとう!

 

これから出会う新しい家族と一緒に、元気でね。


 

宮崎の皆さま、冬真をよろしくお願いいたします。

 

 

熊本市動植物園スタッフ一同

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