隠れ蓑(かくれみの) それを着ると姿が見えなくなるという蓑(みの)。天狗が持っているお宝だそうです。「彦一(ひこいち)話」にも出てきます。
カクレミノ 葉っぱの形が、何とその「隠れ蓑」に似ていることから名づけられたという樹木です。 「隠れ蓑」の実物※を見たことはもちろんありませんが、蓑(みの)は、稲わらでできた昔の雨具(レインコート)で、時代劇などでよく見かけます。
こんな感じの葉っぱを蓑(みの)に見立てたのでしょう。 ◎カクレミノ(3裂)
いや、こっちかな? ◎カクレミノ(2裂)
それともこっち? ◎カクレミノ(深い3裂)
あれ?これじゃないよね。 ◎カクレミノ(全縁)
どれもカクレミノの葉っぱなんですが・・・ 実は、カクレミノは形の異なる葉をつけることで有名です。 ◎カクレミノ(異形葉が混在する枝)
幼木のうちは、深く5裂する葉もあるそうです。 当園のカクレミノはどれも成木で、7月の終わり頃から花が咲き、今はめしべがちょこんと飛び出した実になっているものが多いです。
植栽場所は、日本庭園、サルたちの森、正門前など 注意:樹液にさわるとかぶれる人もいるので注意して観察してください。 ◎カクレミノ花(7月30日)
◎カクレミノ実(8月22日)
※今では悪事を隠す手立ての意味で使われる「隠れ蓑」ですが、宝物としては「災いから身を隠す」という意味でめでたいお宝なのだそうで、伝統的な図柄(宝尽くし文様)にも使われています。民話や図柄など、昔の人には案外身近な宝物だったのかもしれませんね。
<見ごろ> さて、花の見ごろです。 プランターに続き、地植えしたひまわりが咲き始めました。 ◎ヒマワリ(春夏花木園)
このヒマワリは、 春にチューリップが咲いていた場所:6月20日に耕運 ・耕運
6月25日に整地して種子をまきました。 ・整地
・は種
最後に鳥よけを施して完了 ・鳥よけ
◎ヒマワリ(8月21日)
西門(植物園側入り口)を入ると、テーブルの上に鉢植えのサギソウを置いています。 ◎サギソウ(西門)
◎シコンノボタン(秋冬花木園)
◎キハギ(秋冬花木園)
◎シュクシャ(水湿生植物園)
このほか、サルスベリ(園内外)、キョウチクトウ(春夏花木園ほか)、アメリカデイゴ(春夏花木園ほか)、ハイビスカス(緑の相談所回廊)、キンポウジュ(モンキーアイランド)、ノシラン(秋冬花木園)などが見ごろです。
花の見ごろは次々と変わります。ご了承ください。 |